福井大学工学部附属
超低温物性実験施設
 
高圧ガスに関する保安

一般的注意

  1. 寒剤を使用する際は、必ず換気に注意しましょう。

  2. 液体窒素が気体になると体積が650倍にもなります。 安全弁のある容器では安全弁がはたらくようになっているか確認しましょう。安全弁のない容器では絶対に密閉しないように注意しましょう。

  3. 寒剤をエレベータで運搬する際は、寒剤の入った容器と一緒に乗り込まないでください。常に気化していますので、万が一エレベータが停止してしまうと窒息の危険があります。

  4. (この項のみガスボンベについて)ガスボンベの固定には十分気をつけてください。また古いボンベは早く業者へ引き取ってもらいましょう。

保安教育資料等

  1. Linkページで高圧ガス関連の資料・リンクを参照して下さい。

高圧ガス関連事故例

  1. 箇条書き項目 寒剤の蒸発による窒息

  2. 1992年、ある国立大学で、液体窒素を密閉された部屋で大量に使用したために2名が死亡するという痛ましい事故がありました。

  3. 箇条書き項目 寒剤の密閉による爆発

  4. 寒剤容器は、断熱のために意外ときゃしゃな構造をしています。衝撃を与えないように注意しましょう。>医療機関における超低温酸素容器の爆発事故PDF, 高圧ガス保安協会事故調査報告より)

  5. 箇条書き項目 液体窒素への酸素・オゾンの混入

  6. 1991年、電子部品工場で、液体窒素の冷熱を利用してセラミックスとベンゼン等の溶剤を凍結乾燥していたところ、液体窒素温度で酸素が液化し、凍結体中のベンゼンなどと爆発的に反応した。>「液体窒素で周辺空気の酸素が液化しベンゼンが爆発」(失敗知識データベースより)

  7. 箇条書き項目 腐食したガスボンベの破裂

そのほかの事故について

  1. 箇条書き項目 高圧ガス保安協会:事故調査

  2. 箇条書き項目 失敗知識データベース(「安全弁元弁の閉止によって液化窒素貯槽が破裂 (1992年)」では爆発のすさまじさがわかります。)

 液体窒素、液体ヘリウムは、高圧ガス保安法で規制されている低温液化ガスです。取り扱いには十分注意しましょう。